乳酸菌が持つ14の効果・効能・作用・働きの詳しすぎる解説

乳酸菌

乳酸菌14の効果とは?

乳酸菌は近年急速に研究が進み、
次の14個の効果や効能・作用が確認され、学会等で論文発表されています。

乳酸菌の14個の効果

  1. 便秘の予防と解消
  2. 免疫力の強化
  3. 肌荒れの改善
  4. アトピー性皮膚炎の改善
  5. 花粉症の予防と改善
  6. 血糖値の上昇の抑制
  7. 高血圧の予防
  8. コレステロール値の低下作用
  9. 胃がんの予防
  10. 大腸ガンの予防
  11. 潰瘍性大腸炎の症状の緩和と抑制
  12. 口臭の予防
  13. ダイエット
  14. ストレスの緩和

乳酸菌の効果①便秘の予防と解消

一般的にも、
乳酸菌には整腸作用があることが知られていますよね。

「ヨーグルトは便秘に良い」というのは一般的によく知られた効果ですよね。

なぜヨーグルトを食べると便秘が改善されると言われているんですか?

 

人の腸には排便作用に欠かせない善玉菌が1割〜2割、便秘の原因を引き起こす悪玉菌が1割〜2割存在しています。

 

残りの6〜8割は日和見菌と言われる菌です。

 

日和見菌は基本的には害はありません。

 

しかし、
名前の通り腸内に善玉菌が増えれば善玉になって、悪玉菌が増えれば悪玉へと変化してしまいます。

 

健康な人の腸内には善玉菌が多く棲息しています。
腸内で善玉菌が活性化している状態です。

 

このとき、
腸内は弱酸性から酸性に保たれていると言われています。
強酸性では乳酸菌が生きられないためです。

 

この弱酸性から酸性の状態が悪玉菌の増殖を抑えて、腸内を清潔に保つと言われているのです。

 

ところが便秘などで腸内環境が悪化しはじめると、悪玉菌が増えはじめて、腸内は強いアルカリ性に傾いていきます。

 

すると、
日和見菌もたちまち悪玉化していき、
腸内環境がどんどん悪化していくのです。

 

アルカリ性の腸内では腐敗物がたまりやすいのが特徴です。
さらに便秘になりやすくなり、
おならのにおいも臭くなります。

 

便秘知らずの健康な腸を保つには、善玉菌を増やし、腸内を弱酸性〜酸性に保つがポイントになります

わたし
わたし

ヨーグルトを食べて、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を摂取すれば、腸内の善玉菌の割合が増えます。

その結果、気まぐれな日和見菌も善玉菌化して、お腹の中は弱酸性から酸性に保たれ、腸の蠕動運動が活発になり、お通じが良くなるという仕組みなのです。

わたし
わたし

ヨーグルトよりも、
効果的なのが「乳酸菌サプリ」です。

ヨーグルトは乳酸菌の摂取を目的とした場合、とても効率の悪い食べ物です。
圧倒的に乳酸菌サプリの摂取が経済的な面でも、健康の面でもおすすめです。
※悪玉菌とは?


人の腸内に棲む細菌で、健康に有害な働きをする菌のこと。
代表的なものにクロストリジウム属のウェルシュ菌、大腸菌、腸球菌などがあります。

健康な人の腸内では、
有益な働きをする善玉菌が優勢を保っています。

しかし、
偏食などの不摂生や、
強いストレスなどによって、
悪玉菌が勢力を強くすることがあります。

そうした状況下では、
悪玉菌が下痢や腸炎などを引き起こすことがあります。
また、
悪玉菌の活性化は老化を促進する原因の一つとも言われています。

※日和見菌とは?

人の腸内細菌は善玉菌と悪玉菌に分けられます。

しかしそのどちらにもなりうる可能性がある菌がいます。

それが日和見菌です。

善玉菌と悪玉菌のどちらにもなり得るということで、「中間菌」という呼ばれ方もします。

日和見菌は読んで字のごとく、
腸内で善玉菌が強くなれば善玉菌になり、
悪玉菌が強くなれば悪玉菌になると言ったように、腸内で優勢を保っている方に味方して姿を変え、活動の手助けをする菌になります。 

女性と高齢者に便秘が多い理由とは?

女性と高齢者は特に意識したいのが乳酸菌の積極的な摂取です。

 

あなたの周りを見回してみると、
便秘で悩んでいるのは男性より女性の方が多くありませんか?

 

これは「女性の方が腸が長い傾向にあるため」と言われています。

 

男性よりも便を排泄しにくい体の作りになっているというのです。

 

わたし
わたし

また男性よりも筋肉量が少なく、
特に腹筋や横隔膜の力が弱く、
兆の筋肉そのものが薄いことも便秘の原因の一つです。

 

運動不足の人やお年寄りに便秘に悩む人が多いのはそのためです。

 

つまり女性や高齢者は便秘になりやすいってこと?

そうなんです!
普段から乳酸菌をたくさん摂取して、善玉菌を増やして、腸内環境を整えておくことが便秘予防の要であると言えますね。

わたし
わたし

そのためにはヨーグルトよりも乳酸菌サプリをなるべく毎日摂取するのは効果的と言えます。

一旦摂取するのをやめてしまうと、
2数週間ほどで効果がなくなってしまうため、できれば毎日とり続ける習慣をつけましょう。

乳酸菌サプリを毎日飲む習慣にする

「乳酸菌の摂取が女性や高齢者にどの程度効果があるのか?」というのは数多くの臨床試験からも明らかにされ、学会等で数多く発表されています。

 

排便日数が週に4日以下しかない便秘傾向にある女性に、毎日ヨーグルト110g を2週間摂取してもらったところ、排便日数、排便回数、排便量の全ての項目で数値が増加したという効果が確認されています。

 

健康な高齢者にヨーグルトを摂取してもらったところ、同じ効果が現れました。

 

「便の形状や色だけでなく排便後のスッキリ感も改善された」という報告がされています。

 

ヨーグルトを食べること(乳酸菌の摂取)で排便習慣が改善されたという実例です。

 

腸内環境を健康に保つには、
乳酸菌を継続的に摂取することが重要なのです。

わたし
わたし

効率の悪いヨーグルトで効果があるわけですから、乳酸菌サプリならもっと効果を体感できる可能性は極めて高いと言えます。

便秘予防と解消に効果が期待できる乳酸菌一覧

  • EC-12株
  • JEF01株
  • サーモフィラス菌1131株
  • BB536株
  • BE80株
  • FK120株
  • GCL2505株
  • HN019株
  • JBL01株
  • SBT2928株(ビフィズス菌SP株)
  • ブレーベ・ヤクルト株
  • OS株
  • GCL1176株
  • クレモリスFC株
  • BC90株(アルビン菌)
  • HOKKIDO株
  • HSK201株
  • JLG01株
  • KW3110株
  • K-1株
  • LGG菌
  • L-55株
  • L-92株
  • NY1301株
  • N-1株
  • STB2055株(ガセリ菌SP株)
  • シロタ株
  • ブルガリア菌2038株
  • ラブレ菌
  • ロイテリ菌

乳酸菌の効果②免疫力の強化

免疫とは病原菌や細菌、
ウイルスなどやガンなどの病気から体を守る仕組みのことです。

 

その多くが血液の白血球によって担われています。

 

白血球の中には、外部から入ってきた異物を見かけたらすぐに攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞異物をアメーバ状に包み込んで食べて消化してしまうマクロファージ(大食細胞)といった免疫細胞が存在しています。

 

私たちが健康に病気から守られて生活できるのは、体内に侵入してくるウイルスなどの病原菌や細菌をやっつけてくれる免疫細胞のおかげなんですよ!

 

特にNK細胞は、
免疫細胞の中でも最前線で働く細胞です。

 

体内を常時パトロールしていて、
ガン細胞やウイルス感染細胞を見つけるとすぐに攻撃を開始して撃退してくれるという性質を持っています。

 

NK細胞の働きの強さのことを「NK活性」と呼びます。
免疫力の高さを測るバロメーターの一つとされています。

 

しかし免疫細胞の働きは、
加齢によって次第に低下していきます。

 

若い人でも、
以下のような状態では免疫細胞は十分に働くことができません。

  • 生活習慣が乱れている
  • 栄養バランスが悪い食事をとっている
  • 精神的なストレスを沢山抱えている
わたし
わたし

ストレスや疲労を招きやすい現代人特有の忙しい生活環境は、免疫力を低下させてしまい、病気にかかる危険性を大きくしているのです。

※マクロファージとは?

体内に入り込んだ異物や細菌・ウイルスを捕まえて、消化する作用を持つアメーバ状の細胞です。
また消化する際に、侵入してきた異物に対抗するための免疫情報を、素早くT細胞などに伝えるという重要な役割を果たしています。
※NK細胞とは?

NK細胞とは自然免疫系ではたらく細胞です。
人の白血球全体の10%から20%がこのNK細胞であると言われています。

常に体内をパトロールしており、
ウイルス感染細胞を見つけて殺したり、
腫瘍細胞を融解して除去する機能を持っています。

※NK活性とは?

NK細胞が腫瘍細胞などを除去する力のことをNK活性といいます。

NK活性は15歳から20歳をピークに、
加齢とともに低下していくことがわかっています。

高齢になるほどガン患者が増えるのも、
NK活性の低下が一因になっているとも考えられています。

また老化だけでなく、
喫煙や不規則な生活習慣、
強いストレスがNK活性を低下させる原因の一つになっていることも問題視されています。

乳酸菌サプリで免疫力を高める

免疫力が低下している時は、
食事や睡眠などの生活習慣を改善して、上手にストレスを発散することが大切です。

 

一般的にヨーグルトを食べることでも免疫力を高めることができることが知られています。

 

ある臨床試験で、
健康な高齢者を二つのグループに分けて実験が行われました。

ひとつのグループにはヨーグルトを。
もう一つのグループには薬効効果のない偽物の対照食(プラセボ)を毎日それぞれ150gずつ摂取してもらいました。

1ヶ月後にそれぞれのグループのNK活性を測定したところ、ヨーグルトを摂取したグループではNK 活性の上昇が認められたのです。

これはヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きだと考えられます。

引用:ヨーグルトで健康革命あなたの知らない乳酸菌力

この試験の結果から、
加齢などで衰えたNK活性は、
ヨーグルトを食べることで再び高まり、
免疫力向上に役立つことが期待できることがわかりました。

ヨーグルトの効果は牛乳の2倍!サプリはその2倍?

もうひとつの免疫細胞マクロファージは、別名「大食細胞」と呼ばれています。

 

マクロファージは血液中に異物を発見すると、自身の細胞内に取り込んで分解してしまう免疫細胞です。

 

わたし
わたし

マクロファージもヨーグルトを食べると食細胞活性(マクロファージの免疫機能の指標)が明らかに高くなるという研究データがあるそうです。

 

しかし一度食べるのをやめてしまうと、
摂取前の数値に戻ってしまいます。

 

牛乳を飲むと「ラクトフェリン」という生理機能タンパク質が働いて、食細胞活性が高まることが知られています。

 

それでもヨーグルトを食べた時の効果と比較すると、2倍の期間飲み続けてもヨーグルトの効果には届きません。

 

ヨーグルトの場合、
たった1/2の期間で牛乳の2倍以上の活性効果が得られることが分かっています。

 

こうした効果も、
ヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きだと考えられています。

 

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は免疫力の向上に効率的に働きかけることができるのです。

 

そんなヨーグルトの数十倍もの乳酸菌を配合しているのが現代の乳酸菌サプリですから、乳酸菌を摂取するのに、わざわざヨーグルトを食べる理由はありません。

わたし
わたし

乳酸菌摂取ならサプリメント一択となります。

便秘予防と解消に効果が期待できる乳酸菌一覧

  • EC-12株
  • EF-2001株
  • Th221株(KK221株
  • Bb-12株
  • BB536株
  • BE80株
  • HN019株
  • JBL05株
  • LKM512株
  • SBT2928株(ビフィズス菌SP株)
  • LP28株
  • GCL1176株
  • クレモリスFC株
  • BC90株(アルビン菌)
  • HSK201株
  • KW3110株
  • LGG菌
  • L-92株
  • STB2055株(ガセリ菌SP株)
  • SN13T株
  • SN35N株
  • S-PT84株
  • シロタ株
  • ラブレ菌
  • ロイテリ菌

乳酸菌の効果③肌荒れの改善

肌は人間の重要な排出器官のひとつです。

肌荒れや吹き出物(ニキビ)などの肌のトラブルは、体内の毒素や老廃物が腸から排出されずに、肌から排出された結果であるとも言えるのです。

 

便秘などによって腸内環境が悪化し、
悪玉菌が活発に働くようになると、
腸内では腐敗物や有害ガスが発生します。

 

わたし
わたし

悪玉菌が腸内で発生させる有毒ガスには以下のようなものがあります。

硫化水素メチル
おならが硫黄臭い卵が腐ったようなにおいになるのは、硫化水素が腸内で発生していることが原因です。
◎硫化水素について詳しくはこちら

メルカプタン
玉ねぎが腐ったようなにおいになる物質です。
◎メルカプタンについて詳しくはこちら

ジメチルサルファイド
キャベツが腐ったようなにおいになる物質です。
◎ジメチルサルファイドについて詳しくはこちら

アンモニア
アンモニアは強い刺激臭のする肝臓の毒素です。
◎アンモニアについて詳しくはこちら

アミン
アミンは、亜硝酸塩(漬物・ハム・ソーセージに使われている添加物)と結合して、ニトロソアミンに変化します。大腸ガンの直接の原因になる物質でとても危険です。
◎アミンについて詳しくはこちら
◎ニトロソアミンについて詳しくはこちら

インドール
インドールは腎臓の毒素で大便臭の原因になる物質です。
◎インドールについて詳しくはこちら

スカトール
◎スカトールについて詳しくはこちら

フェノール
水彩絵具のような薬品臭がする物質です。
◎フェノールについて詳しくはこちら

引用:おならが臭い時に体の中で起きる仕組みと対処法を医師・専門家に学ぶ!(ヴィーガンや〜めた!「ゆるベジライフ」おすすめブログベジタリアンになる前に読みたい健康情報)

 

こうした腐敗物やガスは、
腸の粘膜に張り巡らされている毛細血管から血液中に溶け込み、全身を駆け巡ります。

 

これが皮膚から排出されるときに、
肌荒れや吹き出物(ニキビ)などの肌トラブルとなって現れてくるのです。

 

便秘の状態は、
ただでさえ血行不良を引き起こしている状態ですから、肌のハリやツヤも失われがちになります。

 

わたし
わたし

肌が気になる女性にとっては、
便秘は大敵だと言えます。

腸がきれいだと肌もきれいになる理由とは?

腸が綺麗だと肌も綺麗になります。

 

ここで注目なのは、
腸内環境を整えて便秘を解消するのに役立つ乳酸菌やビフィズス菌です。

 

腸内環境が良くなれば、
腸内で発生する硫化水素やアミン、アンモニア、スカトールなどの有害ガスが減ります。

 

そのため、
肌への負担も軽減されるというわけです。

 

わたし
わたし

こうした影響を数値として算出した研究もあるのでご紹介しておきます。

腸内に悪玉菌が作り出す腐敗物があると、
血液や尿からも同じ腐敗物が検出されます。

試験でビフィズス菌飲料を1日100mlずつ4週間飲用したところ、検出された腐敗物は血中では54%、尿中では約44%も減少が確認されました。

血液に溶け込む老廃物が約半分にまで抑えられたわけです。

引用:ヨーグルトで健康革命あなたの知らない乳酸菌力

結果として、
皮膚にも良い影響を及ぼすことが期待できます。

 

それだけでなく、
ビフィズス菌には肌の保湿力を高めるという作用もあります。

 

健康な女性が冬の乾燥シーズンにビフィズス菌飲料を継続して飲んだ場合、飲まなかった人は皮膚の水分量が低下したにもかかわらず、飲んだ人は皮膚の水分量が維持できたという研究データがあります。

 

つまりビフィズス菌を日常的に摂取していると、肌の乾燥を抑える保湿効果が期待できるというわけ?

そうなんです!
ビフィズス菌の保湿効果は大注目なんです!

わたし
わたし

ビフィズス菌や乳酸菌を多く含むヨーグルトは美肌作りに欠かせない食品として摂取を推奨している医師もいます。

 

ヨーグルトにはタンパク質やビタミンB2、ビタミンAなどの栄養素が含まれています。

 

このうちタンパク質とビタミンB2はダメージを受けた皮膚の再生には欠かせない栄養素です。

 

ビタミンAはザラついた肌をしっとりさせて、乾燥肌や小じわを防ぐ働きがあることが知られています。

失われた肌バリア機能を復活させる乳酸菌の効果とは?

ストレスは美肌維持にとって大敵です。

 

ストレスを抱えるとホルモンバランスが崩れて、肌のバリア機能が低下します。

 

それは、
新陳代謝が乱れ機能障害が生じてしまうことが原因です。

 

マウスを使った動物実験によると、
ヨーグルトの粘り成分がストレスによる肌の機能障害を予防することが確認されています。

 

この粘り成分は、
乳酸菌がつくりだす多糖類で、
肌の機能障害を整えて、
新陳代謝を正常に整える働きをします。

 

それが健康的な肌を生み出すのに一役買っているようなのです。

 

ヨーグルトはビフィズス菌や乳酸菌の働きによって、肌を美しく保つことができ、その栄養素によって美肌作りができるという一石二鳥の食品として再注目されています。

肌荒れの改善に効果が期待できる乳酸菌一覧

乳酸菌の効果④アトピー性皮膚炎の改善

人の体には有害な病原菌や細菌などの物質を排除するための免疫システムがもともと備わっています。

 

しかしこの免疫システムが、
本来は無害であるはずの食べ物や花粉などといった物質にまで過剰に反応することがあります。

 

わたし
わたし

それが近年増加している食物アレルギーや花粉症などの症状を引き起こしているのです。

どうして特定の物質に過剰に反応してしまうの?

残念ながら、
そのメカニズムはまだ十分に解明されていないんです。

ただ「全身の免疫細胞の約60%〜70%が集まり、異物から細胞を守る役割を果たしている小腸の腸管免疫を高めることがアレルギーの予防に有効である」ということは解明されているんです。

 

食事をとる時、
口からは食べ物と一緒に様々な細菌や微生物が入り込んできます。

 

侵入してくる異物に対して、
胃や腸などの消化管は、
殺菌酵素を含む粘液を分泌して細菌が体内に侵入することを防いでいます。

 

わたし
わたし

ところが、
こうした第一防衛線を突破されることがあります。

その時はマクロファージなどの免疫部隊が細菌などの異物と戦いを始めるのです。

 

その場合に備えて、
小腸には「パイエル板」というリンパ節の集合体があります。

 

パイエル板の下の腸間膜リンパ節には、
多くのリンパ球やマクロファージが待機しているのです。

 

小腸のパイエル板はいわば免疫の総司令部ともいえる器官です。

※パイエル板とは

小腸にある板上のリンパの集まりです。
腸管免疫を担う総司令部のような場所として知られています。
パイエル板で情報が交換され、病原菌に対してはIgAを分泌して免疫応答を起こして排除します。
食物由来のタンパク質や腸内の常在菌に対してはアレルギー反応などの異常な免疫反応が起こらないように調整する役割を果たしているのです。

※IgA抗体とは?

そばアレルギー・卵アレルギーなどの食べ物に関するアレルギーの原因になる物質が腸に入った場合、腸管から吸収されないように粘液層でブロックするのがIgA抗体です。

IgAや抗体とは、花粉やタンパク質などのアレルゲンが体内に吸収されるのを抑える働きをするものです。

IgA抗体が多いと、腸管免疫が高まり、アレルギーが起こりにくいと考えられています。

腸内細菌がいない無菌マウスでの実験では、
IgA抗体の生産が少なくなり、
経口免疫寛容も起こりにくいという実験結果があります。
このことから、現代科学では、IgA抗体の生産には腸内環境が重要であると考えられているのです。

※腸管免疫とは?

腸を中心として構成される免疫系のことを腸管免疫といいます。

腸管免疫は人体で最大の免疫器官です。
免疫系全体の細胞や抗体の約70%が腸管に集中しています。

腸管免疫系は、
食品のように安全なものと、
病原菌のように有害なものを区別して、
有害なものが侵入してきた場合にIgA抗体を作り出して防御します。

食物などのように安全なものに対して、過剰に免疫反応を起こさない仕組みのことを「経口免疫寛容」と呼びます。

アレルギーのメカニズムとは?

細菌やウイルスに第一防衛線を突破されてしまった場合、体内をパトロールしているマクロファージなどの免疫細胞に発見されることになります。

 

異物を発見したマクロファージなどの免疫細胞は、「ヘルパーT細胞」という免疫系統の情報司令官ともいえる細胞にその情報を伝えます。

 

情報を受け取ったヘルパーT細胞では、
侵入してきた異物の撃退任務に最適な免疫細胞や抗体を見繕って攻撃命令を出します。

 

ヘルパーT細胞には、「Th1細胞」と「Th2細胞」の2種類があり、Th1はマクロファージなどの細胞性免疫を担当しています。

 

Th2は抗体を中心とした免疫を担当しています。

 

ところが、
Th2が働きすぎて抗体が多くなりすぎると、免疫が過剰に反応してしまうことがわかっています。

わたし
わたし

悪玉菌が多くなった腸では、
Th1よりTh2が有利に働くことがわかっています。

 

そのためアレルギー体質になりやすく、
皮膚のかゆみ・皮膚の炎症・発熱・だるさといったアトピー性皮膚炎の症状を引き起こしやすくなるのです。

 

アトピー性皮膚炎の症状が出たらどうしたらいいの?

腸管免疫を高めて、
バリア機能を正常に戻すことが重要なんです。

わたし
わたし

乳酸菌には腸管免疫を高める作用があります。
そのため、アレルギーの予防改善に有効だと言われてます。

※ヘルパーT細胞とは?

パイエル板が人体免疫機関の総司令部とするなら、
ヘルパーT細胞は総司令官にあたる細胞です。

体内の免疫をコントロールしているのです。

マクロファージや樹状細胞などの免疫細胞は、常に体の中をパトロールしています。
異物を発見すると、
すぐに先制攻撃を行いつつ、
ヘルパーT細胞にその情報を伝えます。
ヘルパーT細胞はその情報をもとに、
異物に最適な抗体やキラー細胞に攻撃を命じて、異物を取り除く役割をしてくれます。

ヘルパーT細胞にはTh1細胞とTh2細胞があります。
Th1はマクロファージなどの細胞性免疫を担当します。
Th2はIgE抗体など抗体を中心にした免疫系を担当しています。

タンパク過剰で悪玉菌が多くなった腸内では、Th1よりTh2が優位に働きやすくなります。
そのため、
IgE抗体が多量に生産されて、
アレルギー体質になりやすいと考えられています。

※IgE抗体とは?

アレルギーの原因になる異物が腸に入り、
IgE抗体とくっつくと「ヒスタミン」という物質が放出されます。

このヒスタミンが、
くしゃみやかゆみなどのアレルギー症状の原因になるのです。

IgA抗体とは反対にIgE抗体が多いほど、
アレルギー症状が出やすいと考えられています。

乳酸菌はアトピー予防作用もある?

両親がアレルギー体質の場合、
生まれてくる子供にも遺伝するケースは統計的に多くなります。

 

しかし、
乳酸菌にはアトピーの発症率を抑える効果があることも検証され、確認されています。

 

アトピー症状を持つ妊婦が乳酸菌を摂取し、生まれた子供にも一定期間、乳酸菌を与え続けたところ、アトピーの発症率が低くなったのです。

 

薬効効果のないプラセボ偽薬を与えたグループでは、子供のアトピー発症率は46%と、ほとんど2人に1人が発症しています。

 

それに対して、
乳酸菌を摂取したグループの発症率は23%と半分にまで低下しました。

 

さらに、
アトピー症状を持つ小児に対しても、
乳酸菌の摂取は症状の改善に効果的であることが分かっています。

 

症状を持つ複数の子供が、
8週間乳酸菌を摂取し続けたところ、
その多くの子供に症状やかゆみの改善が見られました。

 

アトピーは、
アレルギーの中でも短期間でなかなか改善が難しいものとして知られています。

わたし
わたし

乳酸菌を継続的に摂取することは、
免疫バランスを整えて、
かゆみなどの改善につながることが期待できるのです。

アトピー性皮膚炎の改善に効果が期待できる乳酸菌一覧

  • LKM512株
  • GCL1176株
  • クレモリスFC株
  • HSK201株
  • KW3110株
  • K-2株
  • LGG菌
  • L-55株
  • L-92株
  • ロイテリ菌

乳酸菌の効果⑤花粉症の予防と改善

2019年現在、花粉症患者さんが増加し続けています。

アレルギー症状の中で最も身近なのは、
スギ花粉などによる季節性アレルギー性鼻炎、通称「花粉症」です。

 

花粉症になってしまった人は、毎年春になると悩まされる頭痛の種となります。

 

また、まだ花粉症を発症していない人にとっても、「いつ自分が発症しても不思議ではない」という身近な恐怖だと感じている人が多いそうです。

 

近年、アレルギー患者は年々増加してます。
厚生労働省によるとダニなどをアレルゲンとする通年性アレルギー性鼻炎患者は1500万人以上、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)患者は2500万人以上にものぼると推定されています。

 

こうした状況を打開するための体質改善策として、乳酸菌の効果が大きく期待されているのです。

 

乳酸菌がどうして花粉症やアレルギーに効果があるの?

 

乳酸菌がIgA抗体を増やす

アレルギーを発症しやすい人は、
腸から粘液に分泌されるIgA抗体が少ない傾向にあることがわかっています。

 

例えば花粉症の場合、
花粉が鼻に入り込むとまず花の粘液で花粉を捕らえられます。

 

この時、IgA抗体は花粉をしっかりとキャッチして、アレルギー症状を起こすことなく、体外へと運び去る役割を果たしています。

 

つまりIgA抗体はバリア機能を果たす物質と言えます。

 

IgA抗体が多ければ多いほど、
アレルギーを起こしにくい体質であると言えるのです。

乳酸菌はこのIgA抗体を増やす助けをしてくれます。

 

ある試験で、
マウスに乳酸菌を投与したところ、
糞便中のIgA抗体量が増加したことが確認されています。

他にも、
実際にヨーグルトを食べることで、
アレルギー性鼻炎が軽減されたという検証報告も多数あります。

わたし
わたし

IgA抗体はアレルゲンだけでなく、
ウイルス(病原菌)や細菌に対しても働くことから、感染症を予防する作用が高まることも期待できるのです。

花粉症を引き起こすのはIgE抗体

私たちの抗体にはIgE抗体というものもあります。

 

IgE抗体はアレルギー症状の原因となるものです。

 

先述したように、
異物などが体内に侵入するとヘルパーT細胞から「異物を攻撃しろ」という命令が下ります。

これが正常に作動すれば何の問題もありません。

しかし、
ヘルパーT細胞が花粉を敵だと誤って認識することが問題なのです。

 

花粉を敵だと認識すると、
Th2が抗体をつくりだすB細胞に働きかけてIgE抗体を作らせるのです。

そしてIgE抗体が花粉と結合すると、
「肥満細胞」という細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌されます。

そのヒスタミンがかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことになります。

つまりヘルパーT細胞が誤作動を起こすことで、花粉が侵入してくるたびにアレルギー症状を引き起こすIgE抗体がどんどん作られることになるわけです。

わたし
わたし

花粉症の鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみなどはこうして発生しているわけです。

免疫機能の誤作動をガードする役割をするのが乳酸菌

乳酸菌はこのヘルパーT細胞のTh1とTh2のバランスを整える働きをします。

また、
IgE抗体を増やさないようにも働きかけます。

 

ある試験では、
乳酸菌を投与したグループと、
乳酸菌を投与しなかったグループとで、血液中のIgE抗体の量を測定したところ、乳酸菌の投与したグループではIgE抗体の量が急激に低くなっていました。

IgE抗体量が少なくなることで、
肥満細胞から分泌されるヒスタミンの量が減少すると、すでに花粉症を発症している人でも症状を緩和できることが多数の検証実験から報告されています。

わたし
わたし

乳酸菌は花粉症の症状を抑制するIgE抗体を増やして、花粉症の症状を引き起こす原因となるIgE抗体を減らすという働きをしてくれるのです!

花粉症の予防と改善効果が期待できる乳酸菌一覧

  • BB536株
  • GCL1176株
  • HSK201株
  • KW3110株
  • K-2株
  • LGG菌
  • L-55株
  • L-92株
  • シロタ株
  • T-21株

乳酸菌の効果⑥血糖値の上昇の抑制

血液中に含まれるブドウ糖の濃度が高いことを高血糖と言います。

もともと私たちの体は、
必要なエネルギー源を血液に溶け込ませて全身に運んでいます。

食事をすれば血糖値は上がり、
栄養吸を収していない時は下がるのが自然なのです。

 

つまり日常的に、
血糖値が上がったり下がったりを繰り返しているのです。

 

しかし、
大量にブドウ糖を摂取したときや、
インスリンというホルモンが足りなくなったり、きちんと作用しなかったりすると、ブドウ糖が細胞内に取り込まれず、血液中に溢れることになります。

 

わたし